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2019/04/02

ワコム、世界最大規模のデザインの祭典「ミラノデザインウィーク2019」にて、 mui Lab(ムイラボ)とのコンセプトモデル『柱の記憶』を発表  -  “家族の物語”を見守る“家の柱”に、デジタルペンで刻む時の移ろい -

株式会社ワコム(本社:埼玉県加須市、代表取締役社長:井出信孝、以下ワコム)は、mui Lab, Inc. (本社:京都市、代表取締役:大木和典、以下 mui Lab)と協力し、当社のデジタルペン技術と、mui Labによる、テクノロジーの存在を感じさせずに(=「無為化」)日常生活に溶け込むディスプレイ技術を掛け合わせたコンセプトモデル『柱の記憶』を、伊・ミラノで4月9日から14日まで開催される「ミラノデザインウィーク2019」にて、発表、展示します。

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また、史上最年少で萩原朔太郎賞を受賞した詩人の三角みづ紀(みすみみづき)氏に創作いただいた作品とコラボレーションし、デジタルテクノロジーの浸透により忘れられがちな、「風習」や「慣習」といった価値感を重視したUI※1や UX※2のデザインで、人間らしい豊かさを大切にした新たなデジタルライフを提案します。

※1ユーザーインターフェイス、 ※2ユーザー体験


『柱の記憶』は、洗練された日本製品を販売するライフスタイルショップテノハミラノと、「今の東京」を感じさせるクリエイターたちの集合展である「TOKYO CREATIVE 30」にて、展示いたします。
◆「TENOHA MILANO」 Via Vigevano,18, 20144 Milano MI(イタリア・ミラノ)
日時:2019年4月9日(火)~14日(日)10:30~20:30

◆「TOKYO CREATIVE 30」at SUPERSTUDIO Via Tortona, 27, 20144 Milano MI
日時:2019年4月9日(火)~ 4月14日(日)10:00~21:00
※最終日のみ 10:00~18:00  ※プレスデイ:4月8日(月) 10:00~20:00


<開発の背景>
「家の柱にペンで子どもの成長を記録する」ことは、世界中の多くの国や地域で共通の習慣となっていることに着目し、日常の暮らしに寄り添うペンと柱(家具)とが有機的につながり、クラウドを通じて時間や空間の制約を超えて「家族で共有された記憶」を再現することで、テクノロジーが日常に溶け込む体験を提供します。また、詩人の三角みづ紀氏による作品で、体験にさらなる豊かさと鮮やかさを添えます。

日に日に伸びる子どもの身長を柱に刻むのは、成長期のお子様がいるご家庭における微笑ましい風景ですが、このコンセプトモデルでは、柱に「刻む」代わりにデジタルペンで線を引くことで瞬時に身長を計測し、表示します。一人のお子様の成長記録だけでなく、兄弟・姉妹などの成長記録と比べることで、家族間の会話がふくらむことも促します。

こうしたテーマに照らし、ワコムのデジタルペン(アクティブES™方式)は、本コンセプトモデルのために特別にデザインされたジャケットを使用しました。柱と同じ木目調のジャケットや、白墨(チョーク)を模したもの、さらには画用木炭を想起させるデザインにすることで、デジタルペンとしての機能を満たしながら、「名わき役」に仕立てました。

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ペンのジャケットデザイン  (上から、木目調、白墨調、画用木炭調)

mui Labとワコムの協力による今回のコンセプトモデルは、待機時は美しい木目調の柱でありながら、使用時には最新のIoT機器に早変わりし、デジタルインク活用の新しい 側面を提示するものです。ワコムは、今後も様々なパートナー企業と協力しながら、 高品質のデジタルペンとインクの体験を提供してまいります。

【mui Lab, Inc.について】
ムイラボ(mui Lab)は、”calm design”、穏やかなテクノロジーとの関係をデザインするテクノロジースタートアップ企業です。私たちは、今後ますます進んでいくテクノロジーの未来が作為的でなく、自然なありさまを示す「無為自然」のコンセプトの元、テクノロジー、人の生活、自然との調和をデザインコンセプトの中心に据え、デジタル情報との新しい関係性をデザインと最先端のエンジニアリングを通じて実現します。伝統と技術の融合する街、京都をベースに、人に寄り添うテクノロジーをグローバルに発信しています。 mui Labは、2018年末のKickstarterにて、目標額の達成とベストオブキックスターターを受賞、2019年1月ラスベガスで開催されたCES(Consumer Electronics Show)では、イノベーションアワードの受賞および展示を行い、世界中のメディアを通じて広く認知いただく機会となりました。

【三角みづ紀氏について】
詩人。鹿児島市生まれ、札幌在住。12才から詩の発表をはじめ、中原中也賞や萩原朔太郎賞など多数の受賞歴があります。エッセイや小説も執筆し、朗読にも精力的で、スロヴェニア国際詩祭、リトアニア国際詩祭など多くの国から招聘されています。

【ワコムについて】
株式会社ワコム(東証一部: 6727)は、デジタルペンの技術を通して、「デジタルで描(書)く」体験をお客様の様々な二ーズに合わせてお届けする、「テクノロジー・リーダーシップ・カンパニー」です。ワコムのペンタブレット製品は、全世界150以上の国と地域で、映画制作や工業デザインのスタジオ、デザイナー、マンガ家などのプロクリエイターから、趣味でイラストや写真加工を楽しまれる方まで幅広くご愛用いただいております。また、「書いて学ぶ」ことが欠かせない学校や塾など教育の現場、医療現場での電子カルテ等の記入、金融機関等での各種申込書、クレジットカードの電子サイン用にも、ワコムの製品は使用されています。さらには、オフィスや家庭で使われているデジタルペンを搭載したパソコン、タブレット、スマートフォン向けにもワコムのペン技術をOEM提供しており、多くのモバイルIT機器に搭載いただいています。ワコムはこれからも、最先端技術との連携も視野に入れた新しいデジタルペンの体験と価値をお届けしてまいります。

<報道機関からのお問い合わせ先>
株式会社ワコム 広報室  
Tel:03-5337-6702  
E-mail: wacom-pr@wacom.co.jp