ITを活用した教育の高度化、教育機会の地域間格差を解消
株式会社ワコムの液晶ペンタブレットのエントリーモデル「Wacom® One液晶ペンタブレット13」が、進学塾栄光ゼミナール等を展開する株式会社栄光(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:下田勝昭、以下栄光)で導入されました。紙やホワイトボードへの板書をカメラに映すアナログ方式から脱却し、より高品質な双方向型のオンライン授業を実現するためのツールとして、主に最難関・難関校受験専門オンライン塾「EIKOH LiNKSTUDY」で活用されています。なお、栄光は2020年に株式会社ワコムと業務提携契約を締結しているZ会グループ(株式会社増進会ホールディングス)の企業です。
写真はイメージです
板書をカメラに映すアナログ方式の双方向型授業からの脱却
栄光はITを活用したより高度な教育の実現を目指し、2021年7月からオンライン授業特化型の進学塾「EIKOH LiNKSTUDY」を開講しています。新型コロナウイルスの影響で、本格的にオンライン授業を開始した2020年3月当初は、紙やホワイトボードへの板書をカメラに映すアナログ方式で、双方向型の授業も行っていました。その後、学習指導改善のため、デジタル教材に直接ペンタブレットで書き込みを行う仕組みを検討し、100名以上の講師陣が使用することから、コストパフォーマンスに優れた液晶ペンタブレットを探していました。
「もっと授業をテンポよく進めたり、生徒側の端末から見やすくしたりするため、授業で使うデジタル教材に講師が液晶ペンタブレットで直接書き込みを行い、その様子を双方向型で配信する指導方法へと進化させようと考えたのです」と事業統括室 課長の上野裕治氏は説明します。
アナログ方式から脱却し、より高品質な双方向型オンライン授業を実現するために導入したのが「Wacom One液晶ペンタブレット13」です。液晶ペンタブレットの選択にあたっては、表示された教材の指定位置にタイムラグなく、画面へきれいに直接書き込みできることに加え、視認性のよいディスプレイとサイズ、そしてコストパフォーマンスを主な要件に掲げ、複数の製品を検証しました。
「Wacom One液晶ペンタブレット13」の採用の理由について事業統括室 課長の谷口誉四朗氏は、「決め手は、 鉛筆と同じような書き心地です。これであれば授業でも十分に活用できると直感しました」と話します。
2020年の夏以降に、栄光は「Wacom One液晶ペンタブレット13」を100台導入、講師陣に配布して使用感を試してもらうなど、実機検証を行いました。検証に参加したLiNKSTUDY【グループ指導】最難関中高受験統括責任者 兼 最難関中学受験国語科責任者の内田幸仁氏は「筆圧も含めて自分の字がそのまま表現されますし、図形や線を引いてもずれたり滑ったりすることもなく描けます。Wacom One液晶ペンタブレット13の実力は予想していたもの以上でした」と振り返ります。こうした講師からの後押しもあり「Wacom One液晶ペンタブレット13」の本採用を決定、2021年11月時点で121台が導入されています。
より密度の濃いオンライン授業を実現
2021年7月に開講した「EIKOH LiNKSTUDY」では、Zoom等を通じて講師と生徒の双方向通信が行われる一方、画面上に表示したデジタル教材への書きこみに「Wacom One液晶ペンタブレット13」 を活用しています。グループ指導のLiNKSTUDY【グループ指導】最難関高校受験数学科責任者の河野知義氏は、「教材に手書きで線を引くことが多い数学担当者にとって、ペン先の感触で線の太さを自在に表現できるのはありがたいですね。また、ペンも充電の心配なく使え、何かあっても本体にあらかじめ格納されている替え芯にすぐ取り換えられるので安心して利用できています」と評価しています。
「Wacom One液晶ペンタブレット13」の導入により、板書をデジタル化し、従来の板書と遜色のない自然な書き心地により、講師もストレスを感じることなく授業に専念することが可能になりました。さらに、あらかじめ用意されたデジタル教材に講師が直接、問題や解説を書き込めるようになったことで、以前よりも見やすく分かりやすい授業を実現し、板書中の生徒の待ち時間もなくなり、より充実した双方向型のオンライン授業が行えるようになりました。また、PC画面との併用でこれまでは板書中には見えなかった生徒の様子や表情も確認できるようになり、授業の理解度の把握にも大きく貢献しています。
オンライン授業を拡大し、地域間の教育機会の格差を是正
今後、栄光では、さらなるオンライン授業の拡大により、地域間の教育機会の格差を埋めることで社会貢献を果たしていきたいと考えています。その先駆けとして、離島や学習塾の少ない地域に向けたオンライン塾「リンスタベーシック」を開講するなど、オンラインやAI教材を駆使した新コースを展開しています。また、液晶ペンタブレットの活用については今回の成果を踏まえ、個別指導における在宅勤務の講師向けに、そして自立学習型コースにおける質問対応時にも活用できる適切なペンタブレットの導入を検討しています。
最後に上野氏は、「今後はインターネット経由でテストを受験できるIBT(Internet Based Testing)をはじめ、デジタル技術を活用した新たな学習体験を多くの生徒に提供したいと考えています。ワコムの優れた製品と我々が培ってきた指導ノウハウを組み合わせ、教育のデジタルトランスフォーメーションを推進していくことで、『EIKOH LiNKSTUDY』は生徒の志望校合格や目標達成を実現します」と語りました。
※本事例は以下でも紹介しています。
https://tablet.wacom.co.jp/article/wacom-one-for-remote-work-case-2
【Wacom One 液晶ペンタブレット 13 とは】
「Wacom One 液晶ペンタブレット13」は画面に直接書けるので、オンラインでもホワイトボードに書くようなインタラクティブなコミュニケーションが可能です。パソコンとの接続も簡単。オンライン会議に便利なアプリケーション(体験版)が付属しているのですぐにオンラインでの活用ができます。また、パソコンの画面とは別のサブモニターとしても利用が可能。ZoomやTeams へ表示したパワーポイントなどの資料へ直接細かい文字の書き込みやマーキング、ハイライトがより書きやすくなります。
※ワコムストアでのご購入はこちらから:
https://store.wacom.jp/wacom-one
※「Wacom One 液晶ペンタブレット 13」の詳細はこちらから:
https://tablet.wacom.co.jp/article/wacom-one-display
【株式会社栄光について】
株式会社栄光は、中学受験、高校受験対策の進学塾「栄光ゼミナール」や、個別指導で目標達成へ導く学習塾「栄光の個別ビザビ」、高校生対象の大学受験対策塾「大学受験ナビオ」等を、首都圏を中心に展開、直営塾最大数となる生徒が通塾しています。2021年7月からはオンライン授業に特化した難関中学・高校・大学受験指導の進学塾「EIKOH LiNKSTUDY」を開講。ITを活用した教育の高度化、および教育機会の地域間格差の解消にも積極的に取り組んでいます。
【ワコムについて】
株式会社ワコム(東証一部: 6727)は、デジタルペンの技術を通して、「デジタルで描(書)く」体験をお客様の様々なニーズに合わせてお届けする、「テクノロジー・リーダーシップ・カンパニー」です。ワコムのペンタブレット製品は、全世界150以上の国と地域で、映画制作や工業デザインのスタジオ、デザイナー、マンガ家などのプロクリエイターから、趣味でイラストや写真加工を楽しまれる方まで幅広くご愛用いただいております。また、「書いて学ぶ」ことが欠かせない学校や塾など教育の現場、医療現場での電子カルテ等の記入、金融機関等での各種申込書、クレジットカードの電子サイン用にも、ワコムの製品は使用されています。さらには、オフィスや家庭で使われているデジタルペンを搭載したパソコン、タブレット、スマートフォン向けにもワコムのペン技術をOEM提供しており、多くのモバイルIT機器に搭載いただいています。 ワコムはこれからも、最先端技術との連携も視野に入れた新しいデジタルペンの体験と価値をお届けしてまいります。
※ワコム、Wacomは株式会社ワコムの商標または登録商標です。
※その他、本書に記載されている会社名または製品名は、各社の商標または登録商標です。
※本書に記載されている内容は発表時点のものです。やむをえない事情で当日の内容に変更が生じる場合があります。
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電話:03-5337-6620
Eメール:product-pr(at)wacom.co.jp
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