誰もが等しく学ぶためのリモート学習ツール

感染症の拡大以前から問題になっていたことですが、いかに教育現場の機会均等を保つかが改めて重視されています。通学を再開した生徒と自宅学習を続ける生徒が混在する状況のなかで、生徒の学習の足並みを揃え、各人の学力を等しく伸ばすために教師はどうしたらよいのでしょうか。

世界的な社会情勢から、生徒の家庭環境の違いや機会不均等がクローズアップされています。家に勉強部屋があり自分のデバイスで腰を落ち着けて学べる子供と、学習・能力開発ツールをもたない子供との間に格差が生じています。勉強に専念できる子供たちがいる一方で、練習や学習の機会が閉ざされた子供がいます。対面授業でもクラスのなかに遠隔学習者が混在する場合もあるので、教師は教室で生徒の様子を一望できません。皆が教科書の同じページを開いているかどうか、確かめるすべもありません。

保護者に働きかける

在宅学習者であっても学習環境に恵まれている生徒もいれば、環境の激変に苦戦している生徒も数多くいます。特に家でタブレットやパソコンを使えない生徒であれば、なおさらです。その背景には、特に社会経済的な要因から来る境遇の違いという、より大きな問題が横たわっています。親のデバイスを使える子供もいれば、家に必要なIT環境がないという子供もいます。ですから、教師は保護者と積極的に関わり、生徒一人ひとりのニーズを理解することが大切です。そして、リモート学習ツールで在宅学習者の悩みを解決できないかを考えます。

生徒が在宅学習を続けているのは、健康上の理由でしょうか。もしそうなら、通学再開に不安を抱く生徒が安心して個別指導を受けられるようにするには、どうしたらよいでしょうか。特に低学年の生徒の場合には、自宅学習に付き添う大人がいるか、またはオンライン授業に参加できるかどうかもポイントです。そもそも、それに必要な空間と機材が揃っているのでしょうか。どれも一筋縄ではいかない問題です。しかし、これらの問題に向き合わなければ、教育機会の格差は深まるばかりです。

在宅学習者にも同じ機材を確保

いまだ通学できない生徒もいるなかで、この点は特に重要です。教育におけるアクセス格差を是正すべく、学校や政府も機材調達を支援するプログラムに乗り出しています。そのような施策を利用して、教室に足を運べない生徒にも授業参加の機会を保証することが何よりも重要です。家庭でインターネットが使用できるか、またどのようなネット環境なのかを保護者に確認しましょう。

自宅にパソコンがなければ、必要なリモート学習ツールがインストールされたパソコンを生徒のために確保しなければなりません。これに関しては自治体や国の助成プログラムを利用してリモート学習に必要な機器を調達できないか、または学校のIT部門がパソコンを貸与できないかどうかを調べてみましょう。また、生徒にワークシートを印刷させるのはお勧めできません。自宅にプリンタがない生徒も多いでしょうし、その印刷物を採点のために回収するのも容易ではありません。郵送では切手代がかさみますし、スキャナーも誰もが利用できるわけでありません。ワコムはデジタル形式のノートや作文に手書きで簡単に添削するためのツールを提供しています。また、パソコンで授業に参加している生徒も、ワコムの同じ技術を使用して、慣れし親しんだ方法で課題や創作に取り組むことが可能になります。 

生徒の率直な声に耳を傾ける

学習環境の変化をどう捉えているか、生徒に意見を聞くのもよいでしょう。未曾有の事態に自らが直面している問題を教師やクラスの仲間と共有することで、お互いの理解を深めることができます。そのために作文の課題を出してもいいし、学級会を開いてもいいでしょう。たとえば通学者と在宅学習者がオンラインで初めて揃うときは、自由討論会を開くよいチャンスです。そのようなオープンな対話により、生徒一人ひとりが大切な存在であることを再確認することは非常に大切で、クラスの不公平感を取り除くのに有効です。在宅学習者であっても、あるいは何ヶ月かぶりに登校する生徒であっても、これは同じです。そのような話合いの場を定期的に設け、誰もが対等の立場にあることを確認すべきです。

ルールを確立し、変化に柔軟に対応

通学できる生徒とできない生徒がいるという事実に向き合うことは辛いことであるかもしれませんが、生徒の平等を維持するためには避けて通れません。具体的には、生徒に学校生活の変化の理由を説明し、新しい環境での学習のあり方と心構えを説明します。新しい状況への順応を促すには、クラスで新しいルールを決めることが有効です。そして、リモートでの出席者を含めたすべての生徒を当てて、発言させるようにしましょう。グループ学習では、各グループに少なくとも1名の在宅学習者が含まれるように配慮します。そうすることでクラスの生徒全員がITスキルを習得でき、在宅学習者の苦労にも共感しやすくなるからです。ワコムのペンタブレットや液晶タブレットを利用すれば、同じ授業計画やワークシートを使って授業を進めることができ、バーチャル環境で学ぶ在宅学習者ともスムーズかつ自然に共同作業を行えます。遠隔学習者もあたかも教室で隣の席に座っているかのような感覚で学べます。

全員で学ぶためのリモート学習ツール Wacom Intuosで始めましょう

Wacom Intuosはスムーズな授業と共同作業を可能にします。エルゴノミクスデザインで手に馴染むペンは4000レベル以上の筆圧に対応し、自然な書き味が特長です。使い方はとても簡単。Wacom IntuosをパソコンまたはAndroid端末につなぐだけで、すぐに使用できます。Bluetooth対応で、ボタンをクリックするだけでパソコンにつながります。これさえあれば、準備万端。

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自然な描き味のペンで、高解像度のディスプレイに直接描画や操作でき、直感的に制作できます。

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ワコムではその企業理念として、人々がテクノロジーを自然に利用できるようなインタフェースを提供することで、人とテクノロジーの架け橋となることを追求しています。この理念のもとに、ワコムはインタラクティブに使用できるペンタブレットやペンディスプレイ、デジタルペン、電子サインの保存・処理ソリューションの分野を世界的にリードするメーカーとなっています。ワコムの直感的に使用できる入力デバイスの高度なテクノロジーは、今最も注目されるデジタルアート、映画、特殊効果、ファッション、デザインなどの制作において世界中で使われています。また、ビジネスからホームユースまでのさまざまなシーンでユーザーの個性を表現するための最先端インターフェース技術を提供しています。ワコムは1983年に日本で創業されて以来(東証1部:コード 6727)、世界的に事業を展開するメーカーとして成長してまいりました。現在、150ヶ国以上における製品の販売や流通を支えるために世界各地に子会社や関連会社を設けています。  

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