保護者に働きかける
在宅学習者であっても学習環境に恵まれている生徒もいれば、環境の激変に苦戦している生徒も数多くいます。特に家でタブレットやパソコンを使えない生徒であれば、なおさらです。その背景には、特に社会経済的な要因から来る境遇の違いという、より大きな問題が横たわっています。親のデバイスを使える子供もいれば、家に必要なIT環境がないという子供もいます。ですから、教師は保護者と積極的に関わり、生徒一人ひとりのニーズを理解することが大切です。そして、リモート学習ツールで在宅学習者の悩みを解決できないかを考えます。
生徒が在宅学習を続けているのは、健康上の理由でしょうか。もしそうなら、通学再開に不安を抱く生徒が安心して個別指導を受けられるようにするには、どうしたらよいでしょうか。特に低学年の生徒の場合には、自宅学習に付き添う大人がいるか、またはオンライン授業に参加できるかどうかもポイントです。そもそも、それに必要な空間と機材が揃っているのでしょうか。どれも一筋縄ではいかない問題です。しかし、これらの問題に向き合わなければ、教育機会の格差は深まるばかりです。