口の描き方
口の描き方についてご紹介します。
顔はイラスト制作の腕が問われる永遠のテーマです。このチュートルアルでは顔のパーツをひとつずつ取り上げており、今回は口の描き方について説明しています。
口の描き方についてご紹介します。
顔はイラスト制作の腕が問われる永遠のテーマです。このチュートルアルでは顔のパーツをひとつずつ取り上げており、今回は口の描き方について説明しています。
まず、口の位置取りから始めます。頭を描いたら、縦に補助線を入れます。この線がアタリを取るときの目安になります。鼻とあごの間を三等分する2本の線を入れ、上の線の位置に口を配置します。平均的な口の幅は、左右の目の瞳孔を結んだ線と同じ長さより、少し短くして描くと良いです。
口を描くには、シンプルに横線を描きましょう。口を描くには、シンプルに横線を描きましょう。上唇の下側を最初に描きます。この線を引くのが、口の形を決めるのに一番自然なやり方です。
次に開いた口を描いてみます。いくつかのポイントがあります。
まず主線から描き始めます。この主線は上唇の下側で、口角につながっています。主線は下がり気味に描きましょう。パッと見ると悲しそうな顔に見えるかもしれませんが、心配ありません。最終的な表情を決めるのは口角です。
例のように、横顔の上唇は大きく前に傾いた台形をしており、顔の楕円から突き出すように描きます。
下唇は、上唇と接する長方形を描きます。下唇の端から二本の線を平行に入れます。一本目は口角から引き、二本目は上唇から引きます。例のように先の端よりも少し手前の位置から描き始めると良いです。
続けて、下唇の長方形を整えます。上唇ほど突き出さないように描き入れます。
最後に上唇と鼻、下唇と顎をつなげれば完成です。
この描き方は自由度が高く、様々な応用が利きます。どんな形や角度にするか、線の端を硬くするか柔らかくするか、線を内側外側に曲げるか、S字にくねらせるかなど、いくらでも自由に描くことができます。
上唇の両端のV字を描いてもよいでしょう。横顔の場合は、口角から引いてきた主線が上唇のV字の線と重なるように描きます(右下の例)。
口を描くときは、必ず主線から始めます。主線を基準に、他の部位が決まります。頭の丸みに沿って、上向きの顔なら主線を上向きに、下向きの顔なら下向きに曲線を描きます。
顔の向きによって唇の角度も変わります。唇の幅が広くなったり、狭くなったりします。深くうつむいたときは上唇は見えなくなり、頭を上や下に傾けると下唇と顎の間隔か狭く見えます。
最後に、光沢を描き込みます。新しいレイヤーを使えば、あとで自由に修正できます。ここでは、上唇の上端のV字をグロスのように際立たせました。
口の描き方は様々ですので、いつもここまで細かく描き込む必要はありません。自由に決めることができます。
本チュートリアルでは、口の描き方を説明しました。少しでも皆さんのイラスト制作のヒントになれば幸いです。
今後も、チュートリアルをお楽しみください。
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