3Dモデリングでよくある3つの失敗とその回避策

 

 

3Dの図形や3Dモデルの作り方を学ぶとき、基礎を飛ばして、つい先に進みたくなりがちです。ここでは、3Dモデリングでよくある3つの失敗を紹介します。いくつかの簡単なルールを守れば、モデルの作り直しを余儀なくされるような事態を回避できます。失敗しやすい点に気をつけて、人々の印象に残るアートを生み出しましょう。

nゴンを多用しすぎる/トポロジーの理解が正しくない

nゴン(多角形ポリゴン)は、辺や頂点が5つ以上ある図形のことです。3Dモデル制作には、こうした多角形を使いたくなりがちですが、面が複数あると、後々のアニメーションを作る時にスカルプティングが難しくなります。3Dモデリングのプロは、四角形の使用を推奨しています。分割が簡単だからです。

初心者は三角形(3Dモデラーの間では「tris」と呼ばれる)の使用も控えましょう。アニメーションの段階になってから、同じような問題を招きがちです。

トポロジー全体を整えるときも、ポリゴンの使い方を心得ておくことが大切です。具体的には、四角形はできるだけ正方形に近づけ、辺(エッジ)の流れが頂点部でガタガタになるのを避け、サブディビジョンが均等に広がるようにします。制作過程でモデルを時折、見直して、おかしいところがないかを確認しましょう。前述の簡単なルールさえしっかり守っていれば、作品を途中で大幅に修正したり、一から作り直したりするなどの事態を防げます。

サブディビジョンを使うのタイミングが早すぎる

3Dモデリングソフトウェアの基礎を抑えると、複雑なモデルを作ってみたくなります。しかし、むやみに複雑化すると、やり直しが利かないミスを招きがちです。

一般的なルールとして、まずは基本の四角形を使い、どうしても必要にならない限りは細分化(サブディビジョンに分割)しないということです。分割化するとモデルがいびつに見え、滑らかな感じが損なわれてしまいます。しかし、滑らかな質感こそは、人気ゲーム作品に使われているトップクラスの3Dモデルの必須要件です。モデルの基本図形が正しく整った時点ではじめて全体を見直し、必要だと思えば細分化を行います。

3Dモデリングソフトウェアにはモデルの凸凹をきれいにする機能がありますが、あまりこれに頼らないほうが得策です。

プロポーションの取り違える

優れた3Dモデルの作成には、プロポーションが鍵を握ります。プロポーションが少しでもずれると、顔のように特に細かい造作が必要なパーツでは、型崩れして見えます。困るのは、パソコンでデザインしていると、モデルの全体的な見え方がすぐに分からないことです。

こういうときこそ、基本に忠実に。四角形を使い、サブディビジョンは極力控えるようにしましょう。基本モデルのプロポーションは簡単に手直しできます。モデルを一連のシンプルな断面として捉え、それを調整できるならば、なおさらです。

3Dモデルの元になるアートがあるなら、そのコピーをできるだけ手元で見ながら作業します。デジタルならパソコンで開いておくか、メモ帳にスケッチして身近なところに置いておきます。そうすることで、コンセプトとモデルを見比べて摺り合わせるコツが分かってきます。一朝一夕には学べないスキルなので、これを習得するには練習あるのみ。

 

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