正しいステップを踏めば、かんたんに犬を描くことができます。犬を飼っていなくても挑戦できます。
本チュートリアルでは犬の描き方を紹介しています。初心者向けの内容ですが、描き慣れている人でもヒントになることがあるかもしれません。主にペンタブレットを使って描くときのコツを説明しますが、紙と鉛筆でも同じ様に描けます。
では、持っている画材や道具で描いてみましょう。
胴体と顔の輪郭を描きます。紙に描く場合は、色の濃いペンや芯が柔らかい鉛筆がおすすめです。デジタルで描く場合は、これまで描いたアタリを下描きレイヤーとして線の色を薄くします。新規レイヤーを下描きレイヤーの上に作り、新規レイヤーに輪郭を描くのがおすすめです。
胴体の上側と下側で、2種類の線を描き分けると、上手く描けます。胴体の上側は毛が寝ているので、普通の線で描きます。下側は毛先の感じを写実的に表現するように斜め線(ハッチング)を描きます。
胸と腹部はラフの円をなぞり、胴体らしい形に整えます。額、マズル(鼻面)、鼻先を線でつないで、顔の形を整えます。次に、脚の骨格ラインに肉付けして、脚の太さを出します。脚は、付け根に近いほど太くなるようにすると、うまく描けます。
反対側の脚も描き加えます。横から見たときは、反対側の脚も手前の脚とほぼ同じ形に描いても大丈夫です。犬の立ち姿を描くときに注意する点は、脚の幅です。後ろ脚が前脚より大きく開かれるように描きましょう。
ここでマズル(鼻面)も描きます。舌を出したり、自由に描き加えましょう。
パート3では、くつろいで座っている犬を描きます。ゴールデンレトリーバーのような犬を描いてみましょう。
犬の目は、人間よりも丸い形をしています。まず円を描き、円に近い位置にまぶたを描きます。円の中心に瞳を描きます。瞳のやや上にハイライト(光の反射点)を入れます。鉛筆を使う場合は、ハイライトを避けて描き進めるか、消しゴムで消してハイライトを表現します。
犬の鼻は複雑な構造をしていますが、ここでは、正面から見た鼻をシンプルに描く方法を紹介します。
1. 横向きの長方形(A4用紙のような縦横比)を描き、それを縦と横に十字の線を入れます(縦線の上半分は使わないので消します)。
2. 横線の左右中央に鼻の穴を描きます。長方形の左右3/4の高さに、下向きの斜め線を短く描き入れます。
3. 長方形の四角を少し丸みをもたせます。
4. 2でつけた斜め線を鼻の穴まで、カーブでつなぎます。長方形下辺の中心にV字を描きます。
5. V字と横線端部を曲線でつなぎます。このとき、線に少し傾斜をつける(右は時計で5時の向き、左は7時の向き)ことで、鼻孔の形を表現します。
6. 中央の縦線を以外の、アタリの線は消します。
デジタル制作のメリットの一つは、どんな色でも使えることです。使うソフトウェアや画風によって、様々な色塗りの方法があります。塗りつぶしの色調レベルを設定しておくのも一つの方法です。こうすると、レベル補正で後から手軽に色を調整、変更できます。
6色程度を使って犬を塗っていきます。4つの茶色を使います。ベースになる茶色、影になる濃いめの茶色を2色、そして光が当たる部分の明るい茶色です。舌にはピンクを使います。舌の影には、目と鼻と同じ色を使います。
使う色数を制限する必要はありませんが、初めはカラーパレットを使い、必要に応じてパレットの色数を増やしていくとよいでしょう。
これで、かわいい犬が完成しました。好みに応じて、さらに細かく描き込むこともできます。ざっくりしたスケッチ感を出すのも、写真のように描き込むのも、お好み次第です。
以上でチュートリアルは終了です。絵の描き方は必ずしも一つではありません。周りからのヒントを取り入れつつ、ご自分だけのアイデアを発展させましょう。
これからも創作をお楽しみください。
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