社会に存在する障壁を乗り越えるには?/
コール・アンド・レスポンス




2021年9月、ワコムは、株式会社ヘラルボニーと一般社団法人コネクテッド・インク・ビレッジと共に、「コール・アンド・レスポンス」(呼びかけと呼応)という新たな取り組みを始めました。

株式会社ヘラルボニー(以下ヘラルボニー)は、日本全国の福祉施設や個人でアート活動に取り組む作家とライセンス契約を結び、そのアートデータを軸にさまざまなビジネスを展開しています。30以上の福祉施設、約150人の作家とのつながりがあり、岩手県盛岡市にあるHERALBONY GALLERY(ヘラルボニーギャラリー)ではその個性的な作家を紹介しています。

一般社団法人コネクテッド・インク・ビレッジ(以下コネクテッド・インク・ビレッジ)は、2021年2月にワコムが設立した団体で、アート、テクノロジー、学びを中長期および社会的な視点から、持続的に支えていく取り組みを実践しています。

三団体で立ち上げた「コール・アンド・レスポンス」は、HERALBONY GALLERYの作家による作品を通した呼びかけに対し、コネクテッド・インク・ビレッジに集うクリエイターたちがそれぞれの表現で呼応する実験的な取り組みです。人間や社会のあらゆる属性や分類といった枠組みにとらわれず、人間表現の可能性を追求します。また、呼応として生まれたレスポンス作品を再びコール作品の作家の元へ届けることで、呼応に呼応を積み重ねていきます。そこから生まれる「心の振動」を私たちがどう受け止めるのか、終わりのない連鎖を体験としてみなさまにお届けします。

ヘラルボニーが契約するアーティストの多くは、重度の知的障害のある方です。アウトサイダー・アートやアール・ブリュットなどと呼ばれることもある彼らの作品について、ヘラルボニーの代表取締役副社長である松田文登氏は「心で思っていてもなかなか言葉に出せないことを作品に出していたりする」(※)のだと語ります。コール・アンド・レスポンスでは、アートによる呼びかけにアートで呼応することで、新たな文脈を浮かび上がらせます。ワコムの代表取締役社長兼CEOであり、コネクテッド・インク・ビレッジの代表理事である井出信孝は、アートをつなげていく過程で生まれるわくわく感が障害のある、ないといった境界線を曖昧にしていくのではないかと述べています。

文脈の連鎖がどのような心の振動となって私たちの目の前に現れ、どのように社会に存在する障壁を乗り越えていけるのでしょうか。コール・アンド・レスポンスによる実験はこれからも続きます。

※「コール・アンド・レスポンスVol.2」配信中の発言より引用。

これまでのコール・アンド・レスポンスと作品一覧:
コール・アンド・レスポンス Vol.1(2021年9月)

https://youtu.be/TiJ2v7UhOc4?t=931 (コネクテッド・インクYouTubeチャンネル)

• 小林覚「埴生の宿」×松原弘明(Jazzピアニスト・作編曲家)、井川綾子(コンテンツデザイナー)
• 木村全彦「キリン 2」×大西まさし(Team IMPALA)
• 木村全彦「彦根城」×加世田剛(Team IMPALA)
• 木村全彦「彦根城」×MIDORI (Nora)
• 木村全彦「ベルリンの家」×横山真希(Team IMPALA)


コール・アンド・レスポンス Vol.2(2021年11月/コネクテッド・インクにて)

https://youtu.be/TDD2ViSKIGU (コネクテッド・インクYouTubeチャンネル)

• 森啓輔「スターマン」×伊藤維(Team KOPPA、 伊藤維建築設計事務所)
• 岩瀬俊一「きれいなお姉さん」×Team IMPALA(加世田剛、大西まさし、横山真希)
• 森啓輔「Let it Be」×Nora
• Fumie Shimaoka「宇宙」×シンノスケ


コール・アンド・レスポンス Vol.3(2022年2月/アフター・コネクテッド・インクにて)

https://youtu.be/SMGF2ycJiJg?t=883(コネクテッド・インクYouTubeチャンネル)

• 高田祐「迷路」×SAAYA TAKAOKA
• 高田祐「迷路」×オギー&ひろたか
• 高田祐「迷路」×SAAYA TAKAOKA、KAHO GOTO、MIDORI
• 高田祐「迷路」×MIZUKI MIZOKAMI、AKIKO MIWA
• 高田祐「迷路」×Team IMPALA (加世田剛、横山真希、荻野里枝子)
• 高田祐「迷路」×MIDORI、KAHO GOTO、YUKINA SHIMIZU、MIZUKI MIZOKAMI







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KOPPAのはじまりは2019年4月。伊藤さんの展示制作がきっかけでした。展示後も「また誰かに使ってもらえるものにしたい。」KOPPAに込められた思いをお聞きしました。

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2.もう、壊さなくていい/
「旅するKOPPA」の物語

自分たちで組み立てて、広げて、しまって、また一緒に旅に出る。壊すのが当たり前であった展示什器の在り方を大きく変えた「旅するKOPPA」が誕生しました。

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1.「KOPPA」との出会い/
「旅するKOPPA」の物語

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私たちの灯り-“That Spark Inside”
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一台に最後まで責任を持つ
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高校生のデジタルコンテンツ制作支援のため、倉庫に眠るペンタブレットを高校のクラブ活動や学校対抗のコンテストの副賞として毎年贈呈しています。

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未来の教育を考える
ライフロングインク×AI

学習中の視線データとペンの動きから、生徒個人の学習特性を明らかにし、個人に合わせた学習環境を提供する「教育向けAIインク」を開発しました。

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サステナビリティに関連した当社の規範、
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